プロフィール
浅野誠
浅野誠
1972-90年沖縄大学・琉球大学に勤務
1990-2003年中京大学に勤務
2004年より沖縄生活再開
玉城の絶景のなかで田舎暮らし
自然と人々とつながりつつ人生創造
執筆活動、講演・ワークショップを全国にて行う
各大学で非常勤で授業。沖縄大学客員教授
アメラジアンスクールインオキナワ相談役
最近著 『<生き方>を創る教育』(大月書店)
『ワークショップガイド』(アクアコーラル企画)
『沖縄 田舎暮らし』(アクアコーラル企画)
 
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2008年05月24日

大和田順子・水津陽子『ロハスビジネス』(朝日新書)を読む

  店頭で見つけた本。
タイトルが示すように、「ロハスビジネス」をめざす人のためのガイドブックのような本である。といっても軽い本ではなくて、本格的な調査によってえられたものをまとめた本である。具体的なビジネス例、地域例が豊富だ。そして、かなり深く考えられた本である。

  ついでに思いついたことをいくつか書こう。
  1)ロハスに関する本は、個人がロハスとしてどう生きるかをテーマにした本が多いなか、ビジネスというアプローチは興味がもたれる。とすると、ロハスに対して、行政からのアプローチ、NPOなどの組織としてのアプローチなどといろいろなアプローチがこれから多様に追求されていくことだろう。
  2)ロハスを検討する際に、圧倒的に都市生活者の目からスタートすることが多い。そうではない角度からのアプローチがあってもよいだろう。
  3)この本もそうだが、ロハスというと、文化資本が高く、経済資本が平均よりかなりある人がターゲットに考えられているよただ。10年ほど前に環境問題に意識的に取り組む人びとにはそうした層が多いといわれたことがある。
   そのあたりをどのように越えて、もっと広がりのあるもの、あるいは異なった層からアプローチのものをどのように築いていくのか、といったことが問われていくだろう。
  4)ビジネスだけに「お金」をかなり重視して考えなくてならない。今日の問題の大きな背景に、大量生産大量消費があるのだが、この本は、その発想には批判的ではあるが、なお「お金」の問題にこだわらざるをえない立場にある。そうしたものとどまらず、生産と消費の規模縮小をどのようにはかるのか、という視点があってもいいのではないか。
  5)この本のなかで興味をもった一つは地域起こしと結びついた事例である。そうした事例は、かってのような「開発至上主義」とは異なるのだが、さらに多様なアプローチが紹介され、交流されるようなことがあってもいいだろう。