プロフィール
浅野誠
浅野誠
1972-73年沖縄大学に勤務
1973-90年琉球大学に勤務
1990-2003年中京大学に勤務
2004年より沖縄生活再開
玉城の絶景のなかで田舎暮らし
自然と人々とつながりつつ人生創造
執筆活動、講演・ワークショップを全国にて行う
沖縄県立看護大学・沖縄リハビリテーション福祉学院で非常勤講師
沖縄大学客員教授 南城市・西原町で、多様な審議会等で委員長などを務める

  最近著
  『沖縄おこし・人生おこしの教育』(アクアコーラル企画)
『<生き方>を創る教育』(大月書店)
『ワークショップガイド』(アクアコーラル企画)
『沖縄 田舎暮らし』(アクアコーラル企画)
  『浅野誠ワークショップシリーズ』
    1.ワークショップの作り方進め方
    2.人間関係を育てる
    3.授業づくり(小中高校)
    4.授業づくり(大学)
    5.人生創造
  6.人間関係・人生創造・世界発見・共同活動創造
 
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2013年03月20日

木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」星海社2012年

 店頭で、タイトルにひかれて購入した。著者は、1977年生まれだから、30代半ばだ。この本は、初版が4月で、私が購入したのは9月刊の7刷だから、結構売れている。
 若い世代がこうしたことに関心をもち、どういう行動をとればいいのかを考えると言う事は、大変意義あることだと私は思う。と同時に、彼らのなかには、苦境状態にあって働き方を変えたいと思っている人が大変多いことを反映しているのだろう。
 こうしたことへの処方箋が書かれるが、その前に次のような一節がある。

 「「いくらがんばっても、いくら稼いでも、結局生活は楽にならず、いつまで経っても苦しいまま」と感じてしまいます。
 そういう人がつぎに考えることは、「ストレスなく生活するためには、どこか山奥か離島にでも移住するしかない」ということです。
 いわゆる「ドロップアウト」ですね。
 いまの生活をすべて捨てて、自給自足的な生活をしなければ「ストレスフリー」の人生は送れない、と感じてしまうのです。
 もちろん、そういう生活もひとつの人生です。しかし、そうするためには、いままでの生活をすべて捨て去る覚悟がなければいけません。再び、いまの生活に戻ってきたいと思っても、かなり難易度は高くなります(少なくとも本人はそう感じるでしょう)。
 となると、よほどの覚悟がなければ、この選択肢を選ぶことはできません。
 「沖縄に住んで、のんびり生活ができたらいいな」と考えていても、「じやあ、家族の生活は?」「仕事はあるの?」「子供の学校は?」「本当に生きていけるのか?」と自問することになります。
 結局、「やっぱり無理」という結論になって、しぶしぶ今まで通りのストレスに満ちた仕事人生を継続していくしか手がありません。
 ですが、本当にそれしか手がないのでしょうか?
 このような「激務かドロップアウトか」「Oか100か」というオール・オア・ナッシング思考ではなく、別の道があるのではないでしょうか?
 ストレスフリーで生きる=俗世間から離れる、という発想をしていると、どうしてもハードルが高くなってしまいますが、現在のように社会のなかでちゃんと働きながら、「自己内利益」を高めていく方法を考えていくべきです。」P209-211

 それまでの「生活を捨て」て、沖縄で田舎暮らしをしている私などは、「俗世間から離れ」「ドロップアウト」して、「0か100か」のいずれかになっている、ということになってしまう。でも、私には「家族の生活」もあるし、「仕事」もある。南城市周辺には、都市から移住してきた人は多い。私のような世代だけでなく、20代、30代、40代という層に、かなり多いのだ。
 こうしたありようが可能であり、かつ多いことを、おそらく著者は知らないのだろう。
 著者の処方箋の基本は以下のように書かれている。

 「要するに何が言いたいのかというと、「世間相場よりもストレスを感じない仕事」を選ぶことができれば、必要経費を下げることができ、その結果、自己内利益を増やすことができるということです。」P220

 こうしたアプローチも、働き方を変える一つといえるかもしれないが、これらの事例については、私の方が知らないのが実情だ。

木暮太一「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」星海社2012年 写真は、本文に関係なく、我が庭のらせん型ハーブガーデンのナスタチウムの花


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Posted by 浅野誠 at 11:39│Comments(0)生き方・人生
 
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