プロフィール
浅野誠
浅野誠
1972-73年沖縄大学に勤務
1973-90年琉球大学に勤務
1990-2003年中京大学に勤務
2004年より沖縄生活再開
玉城の絶景のなかで田舎暮らし
自然と人々とつながりつつ人生創造
執筆活動、講演・ワークショップを全国にて行う
沖縄県立看護大学・沖縄リハビリテーション福祉学院で非常勤講師
沖縄大学客員教授 南城市・西原町で、多様な審議会等で委員長などを務める

  最近著
  『沖縄おこし・人生おこしの教育』(アクアコーラル企画)
『<生き方>を創る教育』(大月書店)
『ワークショップガイド』(アクアコーラル企画)
『沖縄 田舎暮らし』(アクアコーラル企画)
  『浅野誠ワークショップシリーズ』
    1.ワークショップの作り方進め方
    2.人間関係を育てる
    3.授業づくり(小中高校)
    4.授業づくり(大学)
    5.人生創造
  6.人間関係・人生創造・世界発見・共同活動創造
 
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2013年02月25日

金銭教育 私流のお小遣いと仕送り 子育てワザ5

 私が、我が子にしてきた「お金の与え方」、つまり金銭教育は珍しい部類になるかもしれない。
 まず、幼児から小学生までのお小遣いの与え方だ。子ども自身が働いた質・量に見合って与えていた。そのころ、仕事とお小遣い一覧表が、我が家にはあった。よくは覚えてはいないが、おおよそ次のようなものだ。
 皿洗い 一枚1円
 風呂焚き 冬場150円夏場50円
 封筒つめ 一袋1円

 こんなものが、十数種類並べてある。風呂焚きは、このために、石油でも沸かせるが、木や紙を燃やしても沸かせるシステムにしていた。封筒つめは、学会・研究会の事務局をしていたので、何百という文書を封筒に入れる作業があり、切手貼りも合わせて、かなりの量の仕事が定期的にあった。その他、掃除、洗濯物たたみなどの仕事は結構あった。
 それを子どもたちはせっせとやった。週ごとだったか月ごとだったかは忘れたが、集計してお小遣いを与えた。息子が最初に「稼いだ」のは、5歳ぐらいだった。大喜びで獲得したお小遣いをもって、すぐに近くのお店に行き、お菓子を買ってきて食べた。
 しばらくすると、お菓子を買ってきて食べると、すぐになくなってしまうので、つまらないと気づいた息子は、貯めはじめ、ある程度の額にしてから、食べ物以外のものを買うようになる。
 そのうち、高価だが有意義なものだったら、購入代金の半額を補助するシステムを作った。数か月で数千円貯めて、私からの補助金を加えて、一万円近いものを購入したこともあった。
 こんなことを7,8年したら、立派な金銭教育になっていた。
※ 後日談。息子は成人してから、これらの価格が相当に低賃金であることに気付いた

 高校3年生冬、受験目前には、こんなことを息子と取りきめた。受験費用(試験費用、旅費その他)、入学費用、新生活費用(旅費、不動産契約費用など)は、総額で百万円、入学後は、毎年二百万円(授業料を含む)を一括して与える。それ以外はなし。遠方の大都市での一人暮らしでは、1年で学費を含めて二百~三百万円かかる時代だった。
 このやり方は、横川嘉範さんや神保映さんから習ったものだ。1年分まとめてだから、受け取る方にしてみたら巨額で、喜びは大きい。それらをどう配分して一年間暮らすのかを考える。アルバイトをどれくらいするのかも考える。
 必要に応じて、少しずつ与えるより、子どもの計画性がうんと育つし、不要物購入を避けることができる。子どもから要求された額を『査定』して、その都度渡すより、実は少額になるし、子どもの金銭運用能力はうんと高まる。
 いちいち金銭教育をする必要はない。子ども自身が学習していくことになる。だから、必要に応じて随時行う形の金銭教育をした記憶はない。

 大学生をみていると、親からの仕送りを月の前半に派手に使い、後半はカップラーメンばかりですませるといった極度の緊縮生活になる事例が結構ある。授業料は親が直接払う形にしているので、月々の仕送りだけを親の負担のように考え、親にそんなに負担をかけていないと思い込んでいる学生もいる。
 18歳になったら、自分で自分の金銭をきちんと考えられるように、それ以前に準備をしておきたい。アルバイトで時給630円の賃金をもらって、『大金』だと大喜びするような18歳では困るのだ。
 
金銭教育 私流のお小遣いと仕送り 子育てワザ5 写真は本文に関係なく、洋蘭博覧会で撮影。


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Posted by 浅野誠 at 11:08│Comments(0)教育・子育て
 
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