2013年02月25日
金銭教育 私流のお小遣いと仕送り 子育てワザ5
私が、我が子にしてきた「お金の与え方」、つまり金銭教育は珍しい部類になるかもしれない。
まず、幼児から小学生までのお小遣いの与え方だ。子ども自身が働いた質・量に見合って与えていた。そのころ、仕事とお小遣い一覧表が、我が家にはあった。よくは覚えてはいないが、おおよそ次のようなものだ。
皿洗い 一枚1円
風呂焚き 冬場150円夏場50円
封筒つめ 一袋1円
こんなものが、十数種類並べてある。風呂焚きは、このために、石油でも沸かせるが、木や紙を燃やしても沸かせるシステムにしていた。封筒つめは、学会・研究会の事務局をしていたので、何百という文書を封筒に入れる作業があり、切手貼りも合わせて、かなりの量の仕事が定期的にあった。その他、掃除、洗濯物たたみなどの仕事は結構あった。
それを子どもたちはせっせとやった。週ごとだったか月ごとだったかは忘れたが、集計してお小遣いを与えた。息子が最初に「稼いだ」のは、5歳ぐらいだった。大喜びで獲得したお小遣いをもって、すぐに近くのお店に行き、お菓子を買ってきて食べた。
しばらくすると、お菓子を買ってきて食べると、すぐになくなってしまうので、つまらないと気づいた息子は、貯めはじめ、ある程度の額にしてから、食べ物以外のものを買うようになる。
そのうち、高価だが有意義なものだったら、購入代金の半額を補助するシステムを作った。数か月で数千円貯めて、私からの補助金を加えて、一万円近いものを購入したこともあった。
こんなことを7,8年したら、立派な金銭教育になっていた。
※ 後日談。息子は成人してから、これらの価格が相当に低賃金であることに気付いた
高校3年生冬、受験目前には、こんなことを息子と取りきめた。受験費用(試験費用、旅費その他)、入学費用、新生活費用(旅費、不動産契約費用など)は、総額で百万円、入学後は、毎年二百万円(授業料を含む)を一括して与える。それ以外はなし。遠方の大都市での一人暮らしでは、1年で学費を含めて二百~三百万円かかる時代だった。
このやり方は、横川嘉範さんや神保映さんから習ったものだ。1年分まとめてだから、受け取る方にしてみたら巨額で、喜びは大きい。それらをどう配分して一年間暮らすのかを考える。アルバイトをどれくらいするのかも考える。
必要に応じて、少しずつ与えるより、子どもの計画性がうんと育つし、不要物購入を避けることができる。子どもから要求された額を『査定』して、その都度渡すより、実は少額になるし、子どもの金銭運用能力はうんと高まる。
いちいち金銭教育をする必要はない。子ども自身が学習していくことになる。だから、必要に応じて随時行う形の金銭教育をした記憶はない。
大学生をみていると、親からの仕送りを月の前半に派手に使い、後半はカップラーメンばかりですませるといった極度の緊縮生活になる事例が結構ある。授業料は親が直接払う形にしているので、月々の仕送りだけを親の負担のように考え、親にそんなに負担をかけていないと思い込んでいる学生もいる。
18歳になったら、自分で自分の金銭をきちんと考えられるように、それ以前に準備をしておきたい。アルバイトで時給630円の賃金をもらって、『大金』だと大喜びするような18歳では困るのだ。
写真は本文に関係なく、洋蘭博覧会で撮影。
まず、幼児から小学生までのお小遣いの与え方だ。子ども自身が働いた質・量に見合って与えていた。そのころ、仕事とお小遣い一覧表が、我が家にはあった。よくは覚えてはいないが、おおよそ次のようなものだ。
皿洗い 一枚1円
風呂焚き 冬場150円夏場50円
封筒つめ 一袋1円
こんなものが、十数種類並べてある。風呂焚きは、このために、石油でも沸かせるが、木や紙を燃やしても沸かせるシステムにしていた。封筒つめは、学会・研究会の事務局をしていたので、何百という文書を封筒に入れる作業があり、切手貼りも合わせて、かなりの量の仕事が定期的にあった。その他、掃除、洗濯物たたみなどの仕事は結構あった。
それを子どもたちはせっせとやった。週ごとだったか月ごとだったかは忘れたが、集計してお小遣いを与えた。息子が最初に「稼いだ」のは、5歳ぐらいだった。大喜びで獲得したお小遣いをもって、すぐに近くのお店に行き、お菓子を買ってきて食べた。
しばらくすると、お菓子を買ってきて食べると、すぐになくなってしまうので、つまらないと気づいた息子は、貯めはじめ、ある程度の額にしてから、食べ物以外のものを買うようになる。
そのうち、高価だが有意義なものだったら、購入代金の半額を補助するシステムを作った。数か月で数千円貯めて、私からの補助金を加えて、一万円近いものを購入したこともあった。
こんなことを7,8年したら、立派な金銭教育になっていた。
※ 後日談。息子は成人してから、これらの価格が相当に低賃金であることに気付いた
高校3年生冬、受験目前には、こんなことを息子と取りきめた。受験費用(試験費用、旅費その他)、入学費用、新生活費用(旅費、不動産契約費用など)は、総額で百万円、入学後は、毎年二百万円(授業料を含む)を一括して与える。それ以外はなし。遠方の大都市での一人暮らしでは、1年で学費を含めて二百~三百万円かかる時代だった。
このやり方は、横川嘉範さんや神保映さんから習ったものだ。1年分まとめてだから、受け取る方にしてみたら巨額で、喜びは大きい。それらをどう配分して一年間暮らすのかを考える。アルバイトをどれくらいするのかも考える。
必要に応じて、少しずつ与えるより、子どもの計画性がうんと育つし、不要物購入を避けることができる。子どもから要求された額を『査定』して、その都度渡すより、実は少額になるし、子どもの金銭運用能力はうんと高まる。
いちいち金銭教育をする必要はない。子ども自身が学習していくことになる。だから、必要に応じて随時行う形の金銭教育をした記憶はない。
大学生をみていると、親からの仕送りを月の前半に派手に使い、後半はカップラーメンばかりですませるといった極度の緊縮生活になる事例が結構ある。授業料は親が直接払う形にしているので、月々の仕送りだけを親の負担のように考え、親にそんなに負担をかけていないと思い込んでいる学生もいる。
18歳になったら、自分で自分の金銭をきちんと考えられるように、それ以前に準備をしておきたい。アルバイトで時給630円の賃金をもらって、『大金』だと大喜びするような18歳では困るのだ。
写真は本文に関係なく、洋蘭博覧会で撮影。
Posted by 浅野誠 at 11:08│Comments(0)
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