2013年03月04日
親の働く姿を見せ、家事を子どもとともにする 子育てワザ6
家庭での教育の目標の一つは、子どもの将来に向けての準備でしょう。私流にいうと、子どもの人生おこしをサポートすることです。人生おこしは子ども自身がおこなうものですが、それを親がサポートすると言ってもよいと思います。ところが、最近では外注化傾向がすごく強まり、学校での学業や部活に依存する傾向が強まり、子ども自身も、テストで高得点をとり「よい高校・よい大学」に行くこと、あるいは部活でやるスポーツ・音楽で優秀な選手・演奏者になること、といったことを人生おこしの目標にするケースが多くなっているどころか、一般的になっています。しかし、それらは、将来の職業生活家庭生活地域生活といった、現実の人生おこしにはなっていないことを理解しなくてはなりません。
高得点をとって希望大学には行っても、職業を現実的に考えるのは、早くても20歳過ぎですし、いったん就職しても、転職が当たり前のこの時代にあって、落ち着くのは30才ごろという現実が待っています。スポーツで優秀な選手になっても、プロになるのは、1000人に一人か10000人に一人です。
そうした子どもは、学習や練習に忙し過ぎますし、与えられたレールの上を歩むことを強力に訓練されますから、自分で主体的に人生おこしに取り組むことになりにくい実態があります。そして、上手くいかない時、親への強い依存におちいってしまう事例を余りにもたくさん見かけます。職業生活だけでなく、家庭生活地域生活といったことでの、自立生活能力が未熟である事例が余りにも多いのです。
そう言ったタイプとは対照的に、学業や部活から抜け出して[暇]な生活を送っているタイプも結構多く、授業外学習時間ゼロの高校生がしばしば話題になります。部活もしないで、親から見ると「ぶらぶら」遊んでいるように見える若者たちのなかには、自立的生活を営む意欲と力量で未熟な事例を多く見かけます。
この両者に二極化しているようですが、いずれも自らの人生おこしでは未熟な点で共通しているようです。
そうしたことにならないようする上で大切なことは、親の働く姿を見せ、家事を子どもとともにやるという、働くことを軸に親の人生を見せ、親と共に、子どもなりにそれらに取り組ませていくことです。いくつか書いて見ましょう。
・炊事・清掃などの家事を子どもたちが取り組むこと。「手伝い」ということではなく、きちんとした家事分担者としての役割を果たすことが重要です。最初はうまくできないのですが、親と協同して取り組むことで、学び練習していけばいいのです。
・親が働いている場面を見せることです。職場に連れていければ、大変いいのですが、難しくても、それに近い事を工夫してやってみたいものです。
・親自身の職場でなくても、子どもと共に出かける時に、いろいろな人が働いている現場に出会いますから、その場面で、親が「解説」してみせることも一案でしょう。
・最近、学校でも職場実習がありますが、親が直接そうした機会を用意するのも一案でしょう。
連載の第一シリーズはここで終えます。いずれ第二シリーズを始めることになるでしょう。
写真は本文に関係なく、洋蘭博覧会で撮影したもの
高得点をとって希望大学には行っても、職業を現実的に考えるのは、早くても20歳過ぎですし、いったん就職しても、転職が当たり前のこの時代にあって、落ち着くのは30才ごろという現実が待っています。スポーツで優秀な選手になっても、プロになるのは、1000人に一人か10000人に一人です。
そうした子どもは、学習や練習に忙し過ぎますし、与えられたレールの上を歩むことを強力に訓練されますから、自分で主体的に人生おこしに取り組むことになりにくい実態があります。そして、上手くいかない時、親への強い依存におちいってしまう事例を余りにもたくさん見かけます。職業生活だけでなく、家庭生活地域生活といったことでの、自立生活能力が未熟である事例が余りにも多いのです。
そう言ったタイプとは対照的に、学業や部活から抜け出して[暇]な生活を送っているタイプも結構多く、授業外学習時間ゼロの高校生がしばしば話題になります。部活もしないで、親から見ると「ぶらぶら」遊んでいるように見える若者たちのなかには、自立的生活を営む意欲と力量で未熟な事例を多く見かけます。
この両者に二極化しているようですが、いずれも自らの人生おこしでは未熟な点で共通しているようです。
そうしたことにならないようする上で大切なことは、親の働く姿を見せ、家事を子どもとともにやるという、働くことを軸に親の人生を見せ、親と共に、子どもなりにそれらに取り組ませていくことです。いくつか書いて見ましょう。
・炊事・清掃などの家事を子どもたちが取り組むこと。「手伝い」ということではなく、きちんとした家事分担者としての役割を果たすことが重要です。最初はうまくできないのですが、親と協同して取り組むことで、学び練習していけばいいのです。
・親が働いている場面を見せることです。職場に連れていければ、大変いいのですが、難しくても、それに近い事を工夫してやってみたいものです。
・親自身の職場でなくても、子どもと共に出かける時に、いろいろな人が働いている現場に出会いますから、その場面で、親が「解説」してみせることも一案でしょう。
・最近、学校でも職場実習がありますが、親が直接そうした機会を用意するのも一案でしょう。
連載の第一シリーズはここで終えます。いずれ第二シリーズを始めることになるでしょう。
写真は本文に関係なく、洋蘭博覧会で撮影したもの
Posted by 浅野誠 at 06:28│Comments(0)
│教育・子育て