プロフィール
浅野誠
浅野誠
1972-73年沖縄大学に勤務
1973-90年琉球大学に勤務
1990-2003年中京大学に勤務
2004年より沖縄生活再開
玉城の絶景のなかで田舎暮らし
自然と人々とつながりつつ人生創造
執筆活動、講演・ワークショップを全国にて行う
沖縄県立看護大学・沖縄リハビリテーション福祉学院で非常勤講師
沖縄大学客員教授 南城市・西原町で、多様な審議会等で委員長などを務める

  最近著
  『沖縄おこし・人生おこしの教育』(アクアコーラル企画)
『<生き方>を創る教育』(大月書店)
『ワークショップガイド』(アクアコーラル企画)
『沖縄 田舎暮らし』(アクアコーラル企画)
  『浅野誠ワークショップシリーズ』
    1.ワークショップの作り方進め方
    2.人間関係を育てる
    3.授業づくり(小中高校)
    4.授業づくり(大学)
    5.人生創造
  6.人間関係・人生創造・世界発見・共同活動創造
 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 沖縄ブログ 南城情報へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ スローライフへ
にほんブログ村 にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
ブログパーツ 無料
オーナーへメッセージ
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 38人
QRコード
QRCODE
< 2025年04月 >
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

2013年02月21日

外側サイクルと内側サイクル シュガーホールと南城おこし2

 前回述べた外側サイクルについて、一つ補足しておこう。シュガ―ホールをめぐる評判の高さは、文化ホールや芸術創造をめぐる国の先進的施策で、シュガ―ホールが大型予算を何度も獲得していることにもあらわれている。いってみれば、日本全体のなかでも、先進的な文化ホール創造をしている地方ホールの一つとして、国レベルでも評価されているといえよう。

 その外側サイクルのパフォーマンス性の高さは、当然、南城市内の内側サイクルに強い影響をもたらす。無論、内側サイクルも外側サイクルに強い影響をもたらす。
 この外側と内側のからみ合いが重要な意味をもつ。たとえば、外側の音楽関係者が、シュガ―ホール内外の演奏で、南城の音楽に強い刺激を与える。逆に、外から来てシュガ―ホール内外の南城の音楽に触れた人が、外で新たな音楽行動に出る。あるいは、その刺激がきっかけとなって、南城のなかに入り込んでくる。
 こうしたことを見方を変えていうと、シュガ―ホール内外の南城の音楽・文化は、沖縄全体・日本全体・アジア全体・世界全体の音楽を軸にした文化の渦・サイクルのなかで生きているということだ。

 こうした外側サイクルをバックにして、二つ目の内側サイクルを、まずシュガ―ホールでの公演を例にして、考えてみよう。
 公演 → 鑑賞体験(感動・リフレッシュ・癒し・エネルギーを得る) → 日常生活の活力・音楽生活の充実 → シュガ―ホール内外での企画への関心 → 公演やワークショップなどの企画参加 
 観客を例にしたが、このサイクルに演奏者などのサイクルが並行する。
 公演 → 公演体験の振り返り → 日常練習 → 次の企画立案 → 公演練習 → 公演
 このサイクルは、観客と演奏者の二通りがあるように書いたが、実は、時には演奏者、時には観客というからみがある。また、さらに、今回のシュガ―オーケストラのように、中学生のオーケストラ・ワークショップ参加のようなかかわり方がある。また、新人演奏会で活躍した人が出演者になるという例も多い。さらにまた、「玉露の妖精」のように、南城市民が、オーディションで演奏者になるという流れもある。

 こうした流れに、音楽芸能及びそれに関わる多様な文化ジャンルがからんでくるのだが、それらは、音楽を軸にした文化的表現にかかわるものに限定されない。演奏者・観客の精神性・日常生活を豊かにする点にも注目したい。それには娯楽あるいは癒しといったことを含むかもしれない。
 そして、日常生活から離陸して高い芸術的なものを感じる場である一方で、日常生活感覚で音楽文化を楽しむという面も結構多い。民謡やジャズのように、生活のなかで楽しむ音楽も結構あるだろうし、高度な芸術的なものと日常的なものとの中間といった感じのものも多い。
 シュガ―ホールの特徴は、高度に芸術的なものと見なされがちなものを、観客の感覚にフィットするように、展開する所にもある。今回のシュガ―オーケストラや組踊の公演はそうした色彩が濃厚だ。また、学校や公民館などへの各種の出前企画が、多様な展開をつなぐ橋わたし機能を果たしている点にも注目しておきたい。

(内側サイクルについて、次回に続く)

外側サイクルと内側サイクル シュガーホールと南城おこし2 写真は、シュガ―ホール


同じカテゴリー(芸術(音楽美術などを統合))の記事
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。