プロフィール
浅野誠
浅野誠
1972-73年沖縄大学に勤務
1973-90年琉球大学に勤務
1990-2003年中京大学に勤務
2004年より沖縄生活再開
玉城の絶景のなかで田舎暮らし
自然と人々とつながりつつ人生創造
執筆活動、講演・ワークショップを全国にて行う
沖縄県立看護大学・沖縄リハビリテーション福祉学院で非常勤講師
沖縄大学客員教授 南城市・西原町で、多様な審議会等で委員長などを務める

  最近著
  『沖縄おこし・人生おこしの教育』(アクアコーラル企画)
『<生き方>を創る教育』(大月書店)
『ワークショップガイド』(アクアコーラル企画)
『沖縄 田舎暮らし』(アクアコーラル企画)
  『浅野誠ワークショップシリーズ』
    1.ワークショップの作り方進め方
    2.人間関係を育てる
    3.授業づくり(小中高校)
    4.授業づくり(大学)
    5.人生創造
  6.人間関係・人生創造・世界発見・共同活動創造
 
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2013年03月10日

「沖縄感性・文化産業シンポジウム」を聴く

 8日夜、県立博物館・美術館講堂で開かれた、沖縄総合事務局主催のものだ。
 私の知らない世界が一杯だった。知っている人というと、パネリストの下山久さんと平田大一さんだけで、たくさんいた聴衆のなかには、たった一人しか知人はいなかった。その知人から「浅野さんがいるなんて」といわれてしまった。
 聴く話も、「文化の産業化」「エンターテイメントビジネスの振興」がテーマなのだから、「初対面」のことが大量だ。でてくる単語、とくにタレントやエンターテイナーについては、まれに知っている人がでてくるくらいだ。それに、みなさん、ひどく早口だ。まるで別世界だ。
 それでも、参加動機はある。地域おこし、とくに沖縄おこし・南城おこしという事と、音楽芸能を中心とする文化、さらに歴史遺産文化遺産とを結びつけて考えることを、この一カ月足らずしてきたので、その流れで、偶然手にしたチラシを見て、出かけた。

 だから、私とは関係ない、異論をもつことも多いが、勉強になり刺激を受けたことも多い。いくつか並べよう。

1)ここわずか10年ほどでの激動 CDの売上激減からライブ化へが象徴
2)キーワードが参加と変化。私自身も、80年代に指摘したことだが、静かに鑑賞するという時代から、観衆自らが参加してパフォーマンスするという事が、業界のなかでも主流になっている。
3)130万余りという沖縄の人口では、産業化できる量ではないが、600万という観光客数を入れると、日本の人口の何%かになり、産業化の検討対象になる。海外からの観光客が音楽芸能を求めてくる可能性。ハワイ、バリ、ベトナムなどの事例を参照。沖縄から海外にも音楽芸能をもって出かける。

沖縄の特徴と課題にかかわって、
1)沖縄の伝統としての強みがある文化とエンタ-テインメントとをどう関係させるのか、という問題が一つの焦点。
2)沖縄文化と観光とをどう関係づけるか。観光客は、沖縄の海洋レジャーを楽しみにくる比率が高い。沖縄の音楽や文化を楽しみたいという観光客も多いが、そうしたものを楽しめる場がとても少ない。
 
3)沖縄芸能は、レッスンを受けるということが中心の「習う」スタイル。それを「見せる」「発信する」というものへと発展させること。
4)文化を産業化するということは、それで生活できる職業にするということでもある。アーティストは多いが、それだけでは「食べていけない」現状。 
5)アーティストは多いが、それを支えるスタッフ、マネージングする人が少なすぎる。
6)「皆がステージに立つ」と言うだけでなく、「一流」のものを育てる必要がある。

 さらに、こうした問題を、文化芸能と教育とを比較して考えるとどうなるのか、とまたまた考えてしまった。いろいろと考えていきたいことが多い。

「沖縄感性・文化産業シンポジウム」を聴く 写真は本文に関係なく、我が家ベランダから見る海岸


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